コモンツパイ(読み)こもんつぱい(英語表記)common treeshrew

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモンツパイ」の意味・わかりやすい解説

コモンツパイ
こもんつぱい
common treeshrew
[学] Tupaia glis

哺乳(ほにゅう)綱ツパイ目ツパイ科の動物。ツパイのなかでももっとも普通にみられ、インドシナ半島マレー半島スマトラジャワおよびボルネオ島に分布する。地理的変異が大きく、40以上の亜種に分けられる。頭胴長と尾長はともに約20センチメートルで、体重は170グラム前後。歯式は

で38本。昼行性で日中の大部分を地上で過ごす。普通は単独で行動するが、雄は1~3頭の雌の行動域を覆うような、より広い行動域をもつ。おもに昆虫果実を食べる。

[上原重男]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のコモンツパイの言及

【ツパイ】より

… ツパイの仲間には5属17種が含まれる。おもなものとしては,コモンツパイTupaia glis(イラスト),グミーツパイDendrogale murina,フィリピンツパイUrogale everetti,エリオットツパイAnathana ellioti,ハネオツパイPtilocercus lowiiなどがある。頭胴長14~21cm,尾長13~20cm,体重120~190g。…

※「コモンツパイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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