コヨリムシ類(読み)コヨリムシるい(英語表記)Palpigradi; micro whip-scorpion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コヨリムシ類」の意味・わかりやすい解説

コヨリムシ類
コヨリムシるい
Palpigradi; micro whip-scorpion

クモ綱コヨリムシ目に属する種類の総称。体長 0.5~3mm。体は前体部と後体部に分れ,軟らかく,14~15節から成る長い尾がある。鋏角は鋏状,触肢は歩脚状で,眼や呼吸器を欠く。原始的な特徴を残したまま退化したクモ類と考えられており,系統学上重要な動物群である。落ち葉や石の下に見出されるが,生態はあまりよくわかっていない。世界の暖地熱帯に局地的に分布する。コヨリムシ科 Eukoeneniidaeに属する4属約 70種が知られ,日本では八重山諸島石垣島で未記載種が発見されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android