コロホニウム

化学辞典 第2版 「コロホニウム」の解説

コロホニウム
コロホニウム
colophonium, colophony

コロホニーロジンともいう.いわゆる松やにで,マツ科樹幹から得られる生松やにを水蒸気蒸留し,揮発性のテレビン油を除いた樹脂をいう.黄褐色透明の固体.水に不溶,エタノールエーテルベンゼンアセトンなどに易溶.主成分はアビエチン酸およびその同族体d-ピマル酸.融点90~100 ℃.密度1.07~1.08 g cm-3.製紙用サイズ,せっけんワニス印刷インキリノリウムなどに用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコロホニウムの言及

【ロジン】より

…コロホニウムcolophonium,コロホニーcolophonyともいう。マツ属樹木の根,木部,やにから得られる無色ないし茶褐色の樹脂。…

※「コロホニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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