コンスタンティノス(7世)(読み)こんすたんてぃのす(英語表記)Konstantinos Ⅶ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

コンスタンティノス(7世)
こんすたんてぃのす
Konstantinos Ⅶ
(905―959)

ビザンティン帝国皇帝(在位913~959)。レオン6世の息子。父の死後8歳で即位。38歳で実権を握るまでは母が摂政(せっしょう)となり、義父ロマノス1世が政務をとった。彼の治世下では内外とも比較的平穏な時代が続いたため、彼は生来のギリシア古典学の研究に没頭することができた。自著『バシレイオス1世伝』『わが息子ロマノスへ(通称、帝国統治論)』『テマについて』『ビザンツ宮廷における儀式について』があるほか、『史書抜粋』『続テオファネス年代記』『農学事典』『医学事典』『獣医事典』などを編纂(へんさん)させた。さらにバシリカ法律全集の改訂版を出版させて、マケドニア朝の古典学復興に大きく貢献した。

和田 廣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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