コンドン遺跡(読み)コンドンいせき(英語表記)Kondon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンドン遺跡」の意味・わかりやすい解説

コンドン遺跡
コンドンいせき
Kondon

ロシア極東地方,アムール川下流部のコムソモリスク付近の新石器時代遺跡。デビャトカ川とアムール川との合流点に位置している。楕円形ないし円形の半地下式住居で,中央に炉があった。多量の石器や土器片が住居の床や竪穴の埋め土に散らばっていた。土器には渦巻状の刻線文が施されており,粘土の小さな女性像も発見された。この遺跡は,これより下流のスーチュー島遺跡と多くの点で共通しており,アムール川下流部の新石器文化をよく示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android