コン・ウォン(読み)こんうぉん(英語表記)khong wong

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コン・ウォン」の意味・わかりやすい解説

コン・ウォン
こんうぉん
khong wong

タイの古典音楽に用いられる旋律打楽器。青銅製のこぶ付きゴングコン)16個からなる。奏者を円形ウォン)に取り巻く木枠の上にゴングを左から音高順に並べ、先に円盤のついた2本の桴(ばち)で演奏する。大型のコン・ウォン・ヤイと小型のコン・ウォン・レクの2種があり、後者音域前者より1オクターブ高い。女性舞踊劇ラコン・ナイや男性仮面劇コンその他の伴奏として、ピー・パットとよばれるアンサンブルのなかで主旋律を奏する。

[卜田隆嗣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android