日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 コーネル(Joseph Cornel)こーねるJoseph Cornel(1903―1972) アメリカの造形作家。ニューヨークに生まれ、マサチューセッツ州のフィリップス・アカデミーに学ぶ。第二次世界大戦中にシュルレアリスムの影響を受け、1936年にニューヨーク近代美術館の「幻想芸術―ダダ・シュルレアリスム」展に参加し、オブジェ作家として特異な詩的雰囲気をもつ作風が注目を集めた。作品の特徴は、身の回りの日常的オブジェを集めて箱の中に構成する手法が貫かれ、67年にはニューヨークのグッゲンハイム美術館で大回顧展が開かれた。[石崎浩一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例