コーリヤ族(読み)コーリヤぞく(その他表記)Koliya

改訂新版 世界大百科事典 「コーリヤ族」の意味・わかりやすい解説

コーリヤ族 (コーリヤぞく)
Koliya

インドブッダ仏陀)時代の部族の一つでクシャトリヤ階級に属する。その国家は部族共和制の組織をもっていた。ローヒニー川をはさんでシャーキャ(釈迦)族と隣接し,両部族は婚姻関係によって結ばれていた(ブッダの母のマーヤーMāyā夫人はこの部族出身とされている)。ローヒニー川の水利をめぐる両部族の争いをブッダが仲裁した話は有名。ブッダの死後,コーリヤ族は仏骨の一部を手に入れ,塔を建立したという。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android