ゴルディアヌス3世(読み)ゴルディアヌスさんせい(英語表記)Gordianus III; Marcus Antonius Gordianus

改訂新版 世界大百科事典 「ゴルディアヌス3世」の意味・わかりやすい解説

ゴルディアヌス[3世]
Gordianus Ⅲ,Marcus Antonius
生没年:225-244

ローマ皇帝在位238-244年。ゴルディアヌス1世の娘マエキア・ファウスティナ息子バルビヌスとプピエヌス両帝暗殺後,親衛隊により皇帝に迎えられた。政務は初め母の手中に,241年以後は義父で親衛隊長官のティメシテウスの手中にあった。242年にペルシアを破った。ティメシテウスの死後フィリップス・アラブスを親衛隊長官に任命したが,まもなくフィリップス帝位を望むようになり,ゴルディアヌスは殺された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴルディアヌス3世」の意味・わかりやすい解説

ゴルディアヌス3世
ゴルディアヌスさんせい
Gordianus III; Marcus Antonius Gordianus

[生]225
[没]244. ツァイタ
ローマ皇帝 (在位 238~244) 。ゴルディアヌス1世の孫。1世の死後元老院はマクシムス,バルビヌス両帝を立てたが,ローマの近衛軍,市民支持を得て,両帝に対抗して 13歳で登位宣言。両帝の死後単独帝となるが,政治は母と義父が後見。 242年義父とともにササン朝ペルシアと戦ったが,義父の病没後,部下に殺害された。

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