ゴルム老王(英語表記)Gorm den Gamle

改訂新版 世界大百科事典 「ゴルム老王」の意味・わかりやすい解説

ゴルム[老王]
Gorm den Gamle
生没年:?-940ころ

デンマーク王。統治年代ははっきりしていない。ノルマンディーまたはノルウェーから渡来,地方豪族を排除しつつ,ユトランド半島勢力を拡大した。息子ハーラル(のち青歯王と呼ばれた)と共同統治していた935年に,イェリングを訪問したハンブルク・ブレーメン大司教ウンニに対し,キリスト教受容を拒絶したという記録が残っている。妻チューラTyraを記念し建立した彼のルーン石碑がイェリングの教会に現存する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のゴルム老王の言及

【イェリング】より

…二つの古墳,二つのルーン石,列柱石によって三角に囲われた〈聖域〉,今日の教会の下にのこされた最初期の木造教会と,さらにその下の異教神殿跡がある。ルーン石の一つはゴルム老王が妃テューレThyreのために,もう一つはハーラル青歯王Harald Blåtand(?‐986ころ)が父ゴルムとテューレのために立てたもの。そこでハーラルは〈デンマークとノルウェーをわがものとし,デーン人をキリスト教徒とした〉と誇っている。…

※「ゴルム老王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android