ゴンブローウィチ(英語表記)Gombrowicz, Witold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴンブローウィチ」の意味・わかりやすい解説

ゴンブローウィチ
Gombrowicz, Witold

[生]1904.8.4. オパトゥフ
[没]1969.7.24. フランス,バンス
ポーランドの亡命作家。 1939年以降,アルゼンチン,フランスに住んだ。きわめて独創的なその小説について,サルトルは「地獄の機械のようなもの」で「そこでは構築と破壊が同時に行われている」と評した。多くの論議をかもした『フェルディドゥルケ』 Ferdydurke (1937,改変版 57) および『コスモス』 Kosmos (65) は 20世紀ヨーロッパ文学の重要作品である。 67年にフォルメントール国際文学賞を三島由紀夫と争った末受賞した。ほかに短編集『成熟期の日記』 Pamiętnik z okresu dojrzewania (33) ,小説"Trans-Atlantyk" (53) ,"Pornografia" (60) ,戯曲『ブルゴーニュ王女イボンヌ』 Iwonna,księżniczka Burgunda (38) ,『結婚』 Ślub (53) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android