サイクロン(熱帯低気圧)(読み)さいくろん(英語表記)cyclone

翻訳|cyclone

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

サイクロン(熱帯低気圧)
さいくろん
cyclone

インド洋に発生する発達した熱帯低気圧性質台風と同じである。世界気象機関(WMO)では、この地域の熱帯低気圧のうち最大風速が毎秒32.7メートル以上(風力12)のものをサイクロンとよぶが、日本の台風の基準と同じ最大風速が毎秒17.2メートル以上(風力8以上)のものをさすことも多い。年間発生数は北インド洋でおよそ2個、南インド洋でおよそ4個(台風なみに発達した熱帯低気圧はおのおの6個、10個)である。台風に比べると発生数も少なく規模も小さいことが多いが、ベンガル湾沿いの地方など人口の密集した低湿デルタ地帯では、サイクロンによる高潮洪水で大災害が発生することが少なくない。また、一般の低気圧の総称として用いられることがある。

饒村 曜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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