ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ササン・ガラス」の意味・わかりやすい解説
ササン・ガラス
Sasanian glass
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[イスラム・ガラス]
ローマン・グラスの衰退とは対照的に,西アジアのササン朝では4世紀ころより王室工房を中心に,高水準のカット・グラス器や円文装飾のガラス製品が優れたデザイン管理のもとに大量生産され,広く国外に貿易されていった。このササン・ガラスと全盛を極めたローマン・グラスの双方の伝統をともに継承したのが,シリア海岸のガラス産地やダマスクス,アレクサンドリアなどを中心地とするイスラム・ガラスである。巨大な地域を勢力圏に収めたイスラム世界では,ガラス工芸が〈イスラムの華〉と称揚されていることからもうかがえるように,かつてなかったほど高度の発達を遂げた。…
※「ササン・ガラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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