サダソウ(読み)さだそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サダソウ」の意味・わかりやすい解説

サダソウ
さだそう / 佐多草
[学] Peperomia japonica Makino

コショウ科(APG分類:コショウ科)の多年草。茎や葉は肉質で短い軟毛に覆われる。葉は輪生する。花はごく小さく、両性で穂状花序につき、花被(かひ)はなく、盾状の包葉に抱かれ、2本の雄しべと1本の雌しべからなる。果実球形で小さく、種子は1個。海岸近くに生え、四国、九州南部、南西諸島および台湾に分布する。名は、生育地の大隅(おおすみ)半島佐多岬にちなむ。小笠原(おがさわら)諸島には本種と同属で茎や葉が無毛のシマゴショウがある。サダソウ属は1000種余りが世界の熱帯亜熱帯に分布し、葉が美しいので観賞用に広く栽培されている。

[大森雄治 2018年7月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サダソウ」の意味・わかりやすい解説

サダソウ

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