サッポロビール旧製麦工場(読み)さつぽろびーるきゆうせいばくこうじよう

日本歴史地名大系 の解説

サッポロビール旧製麦工場
さつぽろびーるきゆうせいばくこうじよう

[現在地名]東区北七条東九丁目など

東区の南西部にあり、当初は札幌製糖株式会社の製糖(甜菜処理)工場であった。札幌製糖株式会社は砂糖の輸入防遏を目的として明治二一年(一八八八)に設立され、工場は同年八月、当時苗穂なえぼ村地内の御料地三万八千余坪を貸与されて用地とし、同二三年一〇月に現在の東区北七条東九丁目に竣工した。しかし経営悪化のため同二八年には営業を中止し、同三四年会社も解散した。建物は同三六年札幌麦酒会社(同三九年日本麦酒会社などと合併して大日本麦酒会社となる。現サッポロビールの前身)の麦芽製造所(第二製麦工場)に転用され、昭和四〇年(一九六五)まで利用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android