サメ(鮫)(読み)サメ

百科事典マイペディア 「サメ(鮫)」の意味・わかりやすい解説

サメ(鮫)【サメ】

関西以西ではフカ山陰ではワニとも。板鰓(ばんさい)亜綱のうちサメ目に属する軟骨魚類をいう。5〜7対の鰓孔のうち少なくとも一部は体の側方にあること,胸鰭が変形せず体側との間に明瞭な境界があること,よく発達した背鰭をもつことなどでエイ類と区別される。手のひらに収まるくらいのものから,全長18mに及ぶジンベイザメまで,大きさや形はさまざまである。浅海にすむもの,深海にすむもの,沖合表層を遊泳するものなど生息場所も多様。魚類,浮遊性甲殻類,イカなどを食べるものが多い。日本では,肉がかまぼこはんぺんなどの原料とされ,中国では鰭を干したものが料理に広く用いられる。
→関連項目ギンザメ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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