ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=サーンス」の意味・わかりやすい解説
サン=サーンス
Saint-Saëns, (Charles-)Camille
[没]1921.12.16. アルジェ
フランス近代の作曲家。幼少時から神童ぶりを発揮,パリ国立音楽院で学んだのち,サン・メリー聖堂,聖マドレーヌ聖堂のオルガニストをつとめた。4年間の教職ののち,代表作『サムソンとデリラ』 (1877) をはじめオペラ作曲に励む一方,近代フランス器楽の発展を目指し,「国民音楽協会」を創設,また多くの管弦楽や室内楽を作曲した。オルガンやピアノの名演奏家としても成功を収め,フランス音楽界を代表する存在となったが,晩年は広く海外に旅行し,アルジェで客死した。主要作品は交響詩『死の舞踏』『動物の謝肉祭』『第3交響曲』,5つの『ピアノ協奏曲』など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報