世界大百科事典(旧版)内のサント・スピリト教会の言及
【ブルネレスキ】より
…この2作品は,いずれも頂塔付き円錐屋根でおおわれ,屋根裏にリブをもつ傘形ドームを架構するが,これは構造的にきわめて合理的な円蓋であった。サン・ロレンツォ教会,晩年のサント・スピリト教会では,視線をさえぎる平たんな壁が可能なかぎり避けられ,均質な採光を得るための,建物の奥へ向かって規則的に空間の深まりを実感させる連続した柱列ないしそれに対応する壁面要素が一貫して採用された。透視図法的構成とよばれるこの設計原理は,以後のルネサンス建築にとってきわめて重要かつ基本的な理念となった。…
※「サント・スピリト教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」