サン・ドニ(フランス)(読み)さんどに(英語表記)Saint-Denis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・ドニ(フランス)」の意味・わかりやすい解説

サン・ドニ(フランス)
さんどに
Saint-Denis

フランス北部、セーヌ・サン・ドニ県の都市。人口8万5832(1999)、11万1103(2015センサス)。パリの北に隣接し、セーヌ川ウルク運河を結ぶサン・ドニ運河に臨み、パリとリールを結ぶ高速道路が通じる。機械、化学、電子などの工業が盛ん。サン・ドニ修道院(12~14世紀)があり、その起源は、モンマルトルの丘で殉教した聖人サン・ドニの埋葬地サント・ジュヌビエーブ(聖女)が建てたという伝説のある僧院であった。この教会代々のフランス王を埋葬したバジリク(宗廟(そうびょう))で、司教座教会でもある。12世紀には大市が開かれた。

高橋 正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android