サーマッラー遺跡(読み)サーマッラーいせき(英語表記)Sāmarrā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーマッラー遺跡」の意味・わかりやすい解説

サーマッラー遺跡
サーマッラーいせき
Sāmarrā

イラク中部,チグリス左岸にある先史時代~古代イスラム期の遺跡。 1911年に E.ヘルツフェルトらによって発掘され,イスラム時代の首都の建築址の下層墓地から数多くの遺物が出土した。特に彩文土器は「サーマッラー式」と名づけられ,形式,装飾ともすぐれている。中部メソポタミアにおけるハッスーナ期にあたる数少い遺跡の一つとなっている。サーマッラーの尖塔 (ミナレット) はジッグラトを模したものとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android