ザヒーレ・ファールヤービー(英語表記)Ẓahīr-e Fāryābī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ザヒーレ・ファールヤービー
Ẓahīr-e Fāryābī

[生]1156頃.ファールヤーブ
[没]1201. タブリーズ
ペルシア詩人諸学に精通した頌詩詩人で,若い頃から保護者を求めて各地遍歴,ついにアゼルバイジャンの地方君主に宮廷詩人として仕えた。彼の頌詩はアンワリーハーカーニーのスタイルにならい,誇張的表現で知られる。作品『ザヒーレ・ファールヤービー詩集』 Dīwān-e Ẓahīr-e Fāryābīは頌詩を主体とし,抒情詩,四行詩などから成る。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ザヒーレ・ファールヤービー
ざひーれふぁーるやーびー
ahīr-i Fāryābī
(1156ころ―1201)

ペルシアの詩人。バルフ近郊の出身パトロンを求めて各地を遍歴、アゼルバイジャンのアター・ベグ朝に宮廷詩人として仕えた。学識が高く頌詩(しょうし)詩人として優れる。約5800句からなる『ザヒーレ・ファールヤービー詩集』には頌詩を主体に、叙情詩、四行詩が収められる。頌詩は誇張的表現で知られ、叙情詩も高く評価される。

[黒柳恒男]

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