シイタケ(椎茸)(読み)シイタケ

百科事典マイペディア 「シイタケ(椎茸)」の意味・わかりやすい解説

シイタケ(椎茸)【シイタケ】

日本〜東南アジアの林内のカシシイなどの樹幹に発生するキシメジ科のキノコ。全体が堅い肉質。かさは径6〜10cm,黒褐色で,しばしば亀裂を生じる。中国,日本の代表的な食菌。栽培の歴史は古く,長さ1〜1.5mに切ったクヌギコナラなどのほた木に菌株を植え,やや湿度が高く,直接日光が当たらないところに伏せこむ。肉厚で半開のドンコ,肉薄で全開のコウシンなどいろいろな品種がある。食品としては生シイタケと干しシイタケがあるが,後者のほうがビタミンDが多く,香味があり,多く用いられる。ともに焼いたり,煮て食用とする。
→関連項目キノコ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シイタケ(椎茸)」の意味・わかりやすい解説

シイタケ(椎茸)
シイタケ
Lentinus edodes(Cortinellus shiitake)

担子菌類マツタケ目シメジタケ科。ナラ,ミズナラ,カシ,クヌギ,シイなどの広葉樹林の枯れた幹に天然に着生するが,榾木 (ほたぎ) 上に栽培される。傘は径5~10cmの円形で,生える向きによってやや腎臓形になる。開ききっても縁は内側へ巻いた形になる。表面は茶褐色または紫褐色,乾くと黒みがかる。しばしば濃い色の鱗被をもっている。柄は長さ 3cmぐらいで,強靭である。一種香気をもち,味もよく,すぐれた食用キノコである。日本,台湾,朝鮮半島,中国,スラウェシ島に分布する。

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