日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シェリー(Mary Wollstonecraft Shelley)
しぇりー
Mary Wollstonecraft Shelley
(1797―1851)
イギリスの女流小説家。政治評論家ウィリアム・ゴドウィンと『女性の権利の擁護』の著者メアリー・ウルストンクラフトの娘。母は彼女を生んで死に、継母のもとで育てられた。16歳のとき詩人シェリーとヨーロッパに駆け落ちし、1816年、彼の先妻ハリエットの自殺後、正式に結婚した。高い知性と鋭い感性の持ち主で、怪奇小説『フランケンシュタイン』(1818)、21世紀における人類の滅亡を描く『最後の人』(1826)、自伝的な要素を秘める『ロードア』(1835)などを書き、また夭折(ようせつ)した夫の詩集(4巻)も編んだ。ロンドンで死去。
[佐野 晃]
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