日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シェーン(プロイセンの政治家)
しぇーん
Heinrich Theodor von Schön
(1773―1856)
プロイセンの政治家。1792年貴族に列せられた官吏を父とし、ケーニヒスベルクで学んだのち、父同様プロイセン官吏となった。シュタインの影響で改革的官僚となり、プロイセン改革ではシュタインの片腕として農民解放、都市条例などに取り組んだ。解放戦争が始まると、ワイクセル(ビスワ)川以東の知事となって動員に功績をあげ(1813)、西プロイセン州長官(1816)を経て1824年には東西プロイセン州長官となり、改革派の代表的官僚として反動に抗したが敗れ、辞任した(1842)。以後、有名な回想録その他を通じてシュタインの改革擁護、憲法制定、議会開設など自由主義的改革の主張を行った。
[岡崎勝世]
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