シナプス電位(読み)しなぷすでんい

世界大百科事典(旧版)内のシナプス電位の言及

【シナプス】より

…この部分には,約150~200Åのシナプス間隙synaptic cleftがあり,また,ニューロン内のシナプス前部にはシナプス小胞synaptic vesicleという構造がある。小胞中には化学伝達物質(神経伝達物質)が含まれていると考えられ,神経インパルスが終末部に到達すると化学伝達物質が放出され,これがシナプス後膜へと拡散し,この部分に含まれる受容体receptorと結合し,そこでの化学的開閉チャンネルを開き,それによってイオンが通過し,シナプス電位を発生する。これが化学シナプスchemical synapseとよばれるシナプスで,中枢神経系にみられるシナプスの多くはこの化学シナプスである。…

【生体電気】より

…生体電気現象は興奮性細胞,すなわち感覚細胞や神経細胞,筋細胞で顕著である。 興奮性細胞の興奮やその伝達に伴って生じる電気現象には活動電位のほかにシナプス電位や受容器電位などが知られている。シナプス電位は興奮がある細胞から次の細胞へ伝えられたときに,興奮を伝えられた細胞にみられる電位変化で,大きくなると活動電位が生じる。…

※「シナプス電位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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