シネマ・ベリテ(読み)しねまべりて(英語表記)cinéma vérité

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シネマ・ベリテ」の意味・わかりやすい解説

シネマ・ベリテ
しねまべりて
cinéma-vérité フランス語

ロシア語の「映画の真実(キノプラウダ)」をフランス語にいいかえたことば。1960年前後に輩出したフランスドキュメンタリー映画傾向をさすのに使われた。

[岩本憲児]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シネマ・ベリテ」の意味・わかりやすい解説

シネマ・ベリテ
cinéma vérité

1960年前後に輩出したフランスのドキュメンタリー映画の傾向をさす。「映画の真実」という意味だが,D.ベルトフの「キノ・プラウダ」を仏語訳して使用。インタビュー形式を多く用いている。以後,手持ちカメラ,同時録音,即興的撮影,素朴な編集という飾りけのないドキュメンタリー映画のスタイル全般をさすようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android