シネレシス(その他表記)syneresis

岩石学辞典 「シネレシス」の解説

シネレシス

ゲル内部に含んでいた分散媒一部を脱離する現象で,ゲルが内部の液体を放出して体積を減少し収縮する[長倉ほか : 1998].最初のゲルのコロイドゲルが落ち着き,収縮し,脱水し,シネレシスな割れ目が形成される作用で,泥の脱水などで起こる[Graham : 1927].

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化学辞典 第2版 「シネレシス」の解説

シネレシス
シネレシス
syneresis

ゲルがしだいに収縮して,その網目構造のなかに含まれた分散媒の一部が押し出される現象で,離液ともいう.はじめは,ゲル表面に小液滴として現れるので,寒天が汗をかくなどということがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「シネレシス」の解説

シネレシス

 →栓状沈殿

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世界大百科事典(旧版)内のシネレシスの言及

【硝子体】より

…病的なものは,網膜裂孔形成,ぶどう膜炎による滲出物や,眼底血管病変による出血や増殖物などが原因となって起こり,治療の対象となる。一方,病的でないものは,網膜に接した硝子体膜がはがれて浮きあがる状態(硝子体剝離(はくり)vitreous detachment)になったり,繊維成分と水分との分離(シネレシスsyneresis)によって硝子体繊維が不均一になることが原因である。これらは老化に伴う生理的現象なので,治療は無意味である。…

※「シネレシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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