シノッチャ

百科事典マイペディア 「シノッチャ」の意味・わかりやすい解説

シノッチャ

アイヌの抒情歌の総称樺太サハリン)ではシノッサ。各人が自分の旋律をもち,その時々の喜びや悲しみを歌う。本来は〈巫踊の曲調〉を意味する語。代表的なものは,〈ヤイシャマネーナ(ヤイサマネーナ)〉の囃子詞(はやしことば)で歌う《ヤイシャマ》(《ヤイサマ》とも)。《ヤイカテカラ》(恋の歌)は遠くにいる恋人を想う切ない心を,《イヨハイオチシ》(哀傷歌)は去っていく恋人への恨みつらみを,〈ホレンナ,ハイタヤナー〉といった囃子詞の間に即興的に歌う。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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