シャンファラー(読み)しゃんふぁらー(英語表記)Shanfarā

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャンファラー」の意味・わかりやすい解説

シャンファラー
しゃんふぁらー
Shanfarā
(?―525ころ)

イスラム以前の古代アラビアの勇壮詩人。幼少のころ他部族に捕らえられて成人するが、のちにこの部族の100人を殺すという誓いをたて、死の直前になってこの誓いを果たしたと伝えられる。古代アラブの武人勇気と自由をたたえてタアッバタ・シャッランと並び称される。各節の末尾がすべてl(エル)で終わる『ラーム韻詩集』は、アラビア文学史の初期を飾る傑作である。

[内記良一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android