シュトラウス(Franz Josef Strauß)(読み)しゅとらうす(英語表記)Franz Josef Strauß

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シュトラウス(Franz Josef Strauß)
しゅとらうす
Franz Josef Strauß
(1915―1988)

ドイツの政治家。ミュンヘン生まれ。ミュンヘン大学を卒業して第二次世界大戦に従軍。戦後キリスト教社会同盟(CSU)の創設に参加して1949年同党書記長、1952年同党副党首、1961年同党党首に就任。1949年連邦議会議員に選ばれ、1953~1955年無任所相、1955~1956年原子力相、1956~1962年国防相。1962年NATO(ナトー)軍に関する国家機密漏洩(ろうえい)のかどで雑誌『シュピーゲル』の記者を逮捕させて権力乱用したとして世論反撃を受け(いわゆる「シュピーゲル事件」)、このため同年国防相を辞任した。

 その後もキージンガー内閣で蔵相(1966~1969)を務め、1980年の総選挙ではキリスト教民主同盟CDU)とCSUの統一首相候補として戦ったが、社会民主党(SPD)のH・シュミットに敗れた。

[深谷満雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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