シューメーカー・レビー第9彗星(読み)シューメーカー・レビーだいきゅうすいせい(英語表記)comets Shoemaker-Levy 9

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シューメーカー・レビー第9彗星
シューメーカー・レビーだいきゅうすいせい
comets Shoemaker-Levy 9

1994年7月 17日から 22日にかけて木星衝突した,直径1~4kmの大小 20個以上の破片が数珠つなぎになった彗星。アメリカのシューメーカー夫妻と D.レビー博士が 93年3月に発見した。以前は1個の彗星だったが,木星の引力圏に捕獲された際に木星の引力でばらばらになったと考えられている。衝突で,木星大気にできたキノコ雲や,黒い衝突跡が,ハッブル宇宙望遠鏡や,地上天文台からも観測できた。彗星破片で最大級のG核の衝突跡は,地球の直径より大きい 7500kmにも達した。衝突時のデータから,まだよくわかっていない木星大気の構造が解明できると期待されている。

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