ショスタコビッチ(英語表記)Shostakovich, Dmitrii Dmitrievich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショスタコビッチ」の意味・わかりやすい解説

ショスタコビッチ
Shostakovich, Dmitrii Dmitrievich

[生]1906.9.25. サンクトペテルブルグ
[没]1975.8.9. モスクワ
ソビエト連邦の作曲家。鉱山技師の父とピアニストの母をもつ。イグナーツ・グリャッセルの音楽学校で学んだのち,1919年ペトログラード音楽院に入学し,レオニード・ニコライエフ,マクシミリアン・シテインベルクらに師事。1925年『交響曲第1番』を作曲し,ブルーノ・ワルターらの指揮で各国に紹介される。1936年オペラ『ムツェンスクのマクベス夫人』 (1934初演) が批判されたのち,社会主義リアリズムの作風に転じて『交響曲第5番』 (1937) ,『交響曲第7番』 (1941) を作曲。第2次世界大戦後は新古典主義的な作品を書き,アンドレイ・アレクサンドロビッチ・ジダーノフによる批判の対象となったが,1949年スターリン政策をたたえたカンタータ『森の歌』で好評を回復。作品は 15曲の交響曲,15曲の弦楽四重奏曲,バレエ音楽,オペラなど多方面にわたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android