ショヤ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ショヤ」の解説

ショヤ

?-1515 16世紀初期のアイヌ首長
コウジの兄。蝦夷(えぞ)地(北海道)東部の人。1512年蜂起し,宇須岸(うすけし),志濃里(しのり),与倉前の館(たて)を攻略。翌年松前大館を攻めおとす。1515年蠣崎(かきざき)光広の館を攻めたが,光広のいつわりの和睦にだまされ,同年6月22日酒宴の席で弟らとともに殺された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のショヤの言及

【狩猟伝承】より

…しかしながら,たとえば集団狩猟で得た獲物の配分は,いまだに参加者に平等に分け,任務による多少の差異がないのが全国一般である。これをタマスと称し,特別な場合,たとえば猪の場合のとどめの弾丸を射た者,鹿の場合に最初に傷つけた射手に対しては,それぞれトメヤ,ショヤと称して多少の増分もしくは牙,角などの名誉の表現となる品を与える。これは鹿はわずかでも傷を受けるとたちまち逃走力が鈍って捕らえられやすいが,猪は傷に対する抵抗力が強く捕獲が容易でないためで,実はきわめて合理的な処置といえる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」