シルバンシャー国(読み)シルバンシャーこく

改訂新版 世界大百科事典 「シルバンシャー国」の意味・わかりやすい解説

シルバン・シャー国 (シルバンシャーこく)

カフカス東部にあったスンナ派の中世イスラム王朝。アッバース朝混乱に乗じたアラブのハイサムが861年マズヤド朝を建て,最初にシルバン・シャーShirvan Shahの称号を用いた。以後イランササン朝の子孫ムハンマド・ブン・ヤジードのケスラーニー朝(1067・68-1382),シャイフ・イブラーヒームのダルバンド朝(1382-1538)と続く。首都は初めシャマハ,後にバクー。イランのシーア派国家サファビー朝に滅ぼされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android