シル・ダリヤ[川](読み)シルダリヤ

百科事典マイペディア 「シル・ダリヤ[川]」の意味・わかりやすい解説

シル・ダリヤ[川]【シルダリヤ】

アム・ダリヤと並ぶ中央アジアの大河。古代ギリシア語でヤクサルテス,アラビア語でセイフンと呼ばれた。天山山脈に発したナリン川とカラ・ダリヤがフェルガナ盆地東部で合流しシル・ダリヤとなり,キジルクム砂漠を北西流,アラル海に注ぐ。キルギスウズベキスタンタジキスタンカザフスタンの各共和国を流れ,全長2212km(支流ナリン川水源からは3019km)。数ヵ所に水力発電所が建設され,また多くの灌漑(かんがい)運河の水源となっており,流域綿花の大生産地。蒸発量と取水量が多いためアラル海の水位低下が著しい。
→関連項目イリ[川]ウズベキスタンキプチャク・ハーン国タシケント

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android