シロウマリンドウ(読み)しろうまりんどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シロウマリンドウ」の意味・わかりやすい解説

シロウマリンドウ
しろうまりんどう / 白馬竜胆
[学] Gentianopsis yabei (Takeda et Hara) Ma ex Toyok.

リンドウ科(APG分類:リンドウ科)の一年草または越年草。タカネリンドウともいう。茎は高さ5~30センチメートル。8月、長い花柄の先に白色でのど部が瑠璃(るり)色を帯びる筒状花を1個上向きに開く。花冠は4裂し、縁(へり)の一部が髪状に裂ける。亜高山帯から高山帯草原に生え、白馬連峰に分布する。シロウマリンドウ属は、花は4数性、花冠に副冠はなく、裂片ののど部に内片はない。世界に約30種あり、日本には3種分布する。

[高橋秀男 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシロウマリンドウの言及

【タカネリンドウ】より

…花冠は長さ2.5~3.8cm,白色で4裂し,裂片はわずかに青みを帯び,へりは房状に裂ける。分布は白馬山系が中心で,そのためシロウマリンドウの別名がある。南アルプスには花冠裂片が青紫色の変種アカイシリンドウvar.akaisiensis Yamazakiがある。…

※「シロウマリンドウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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