シントラの王宮(読み)シントラのおうきゅう

世界の観光地名がわかる事典 「シントラの王宮」の解説

シントラのおうきゅう【シントラの王宮】

ポルトガル中西部、首都リスボンに隣接する町シントラ(Sintra)にあるポルトガル王家の離宮。ポルトガル独特のマヌエル様式とイスラム風の建築様式などが混在する白壁宮殿で、国王ジョアン1世により、夏を過ごすための離宮として建設され、15世紀初めに完成した。以来、ポルトガルが共和制に移行する1910年まで、ポルトガル王家の離宮として使われていた。ポルトガル国内で最も保存状態の良い中世の王宮といわれている。19世紀頃まで増改築が繰り返されてきたが、宮殿中心部の白鳥の間や礼拝堂は14世紀末の建設で、16世紀にポルトガル王マヌエル1世(1469~1521年)が増築した一角が最大の見どころといわれている。◇ペナ宮殿やレガレイラ宮殿とともに、世界遺産に登録されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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