翻訳|sea anchor
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
荒天時に船首を波に向けて保ち、波の衝撃を和らげるために船首から海中に投じて使用する錨(いかり)に似た抵抗物。海錨(かいびょう)ともいう。
船が航海中に台風や低気圧に遭遇し、海が大荒れとなり、そのまま航海を続けると船体が波の衝撃でへこんだり破壊したりすることがある。このような場合は、できるだけ速力を落として低速で走るか、船を停止させるかして、波の衝撃を和らげる処置をとる必要がある。しかし、船を停止させると、舵(かじ)が効かなくなり、船は波に横向きになってしまう。船は横波を受けると横揺れが増し、ときには転覆する危険もある。したがって、極度に速力を落としたり、停止させたときでもつねに船首を波に向けたままにしたい。そのためには、ロープに係止した抵抗物を船首から前方海中に投じ、錨を投じたときのように、その抵抗で船体を支えながら引きずり、船首を波に向けて保持する。シーアンカーは船内の資材を利用して組み立て、いろいろな型式のものが用いられる。
[岩井 聰]
…20万重量トン程度の大型タンカーでは錨の重量が18t,錨鎖は350m(10tくらい)ほどになるから,1組で100t程度の把持力をもつことになる。 錨には,このほか灯台船などを長期間係留するのに使われるキノコ形のもの,錨にたこのように帆布を付けて海中をひく海錨(シーアンカー)などがある。後者はヨットや救命艇などで,荒天時に漂流する際に船を波の方向に向けて転覆を避ける目的に使用される。…
※「シーアンカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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