世界大百科事典(旧版)内のスクリーン・サイエンス・フィクションの言及
【SF映画】より
…53年には年間27本の長編が作られるに至った。 〈サイエンス・フィクション〉なることばは,H.ガーンズバックが主宰する《アメージング・ストーリーズ》誌から1929年に生まれて以来,もっぱら小説の呼称として使われてきたわけだが,ここに至って,初めて〈書かれたサイエンス・フィクション〉に対して,〈ムービー・サイエンス・フィクション〉,または〈スクリーン・サイエンス・フィクション〉が市民権を得たといえる。
[インベーダーと放射能怪獣]
1950年代のSF映画の二大特色は〈インベーダー物〉と〈放射能怪獣物〉で,映画史家S.C.アーリーによれば〈怪奇映画が50年代になってSF映画になって現れた〉ことになり,〈狼男やミイラ男や歩く死骸(ゾンビ)が,宇宙からの侵略者や核爆発の放射能によって眠りからさめた太古の恐竜,あるいは巨大化した生物になった〉のである。…
※「スクリーン・サイエンス・フィクション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」