日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 スケルトン(イギリスの詩人)すけるとんJohn Skelton(1460?―1529) イギリスの詩人。オックスフォード、ケンブリッジ両大学に学び、「桂冠(けいかん)詩人」の称号を受ける。ヘンリー7世の信任を得て宮廷に出入りし、王子(後のヘンリー8世)の教育に携わり、のち聖職につく。不規則に押韻する短い行からなり、緊迫した印象を与える独特の詩形を駆使して、宮廷と教会の腐敗、とくに枢機卿(すうききょう)ウルジー批判の風刺詩を書く。ほかに戯曲もある。彼は思想的、手法的にも、中世から近代への過渡期に位置している。[藤井治彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例