日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スタンプ(Sir Laurence Dudley Stamp)
すたんぷ
Sir Laurence Dudley Stamp
(1898―1966)
イギリスの地理学者。ロンドン大学名誉教授。ロンドン大学で地質学、地理学を修め、卒業後はビルマ(現、ミャンマー)で油田地質調査に従事する。1926年に帰国し、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスで地理学を担当、1945年には地理学の教授となり、1949年には社会地理学の講座を開設した。また、1930年からイギリスの土地利用の研究に従事し、1946年には16巻に及ぶ報告書を完成し、応用地理学の分野に大きな貢献をなした。1952年から4年間国際地理学連合(IGU:International Geographical Union)の会長に推薦され、また王立地学協会の会長も務め、1965年にはサーSirの称号を与えられた。晩年には世界土地利用調査会の主査として活躍したが、1966年メキシコで開催された国際地理学会に出席し、急逝した。
[織田武雄]
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