スッツ弘前藩出張陣屋跡(読み)すつつひろさきはんでばりじんやあと

日本歴史地名大系 「スッツ弘前藩出張陣屋跡」の解説

スッツ弘前藩出張陣屋跡
すつつひろさきはんでばりじんやあと

[現在地名]寿都郡寿都町字開進町

近世末期に設置された蝦夷地警衛の役所跡。寿都市街の西、寿都湾を眺望できる段丘上に置かれた。一八五五年(安政二年)四月幕府の命で奥州津軽の弘前藩が千代ヶ岱ちよがだい(現函館市)に陣屋、寿都にその出張陣屋を構えた(「書付并伺書類」など)。敷地は三千二七〇坪で側溝を巡らし、東西北の三方に土塁(高さ一―三丈ほど)を築く。建物は一三棟で屋敷・大筒詰所・足軽頭詰所・焔硝蔵・兵糧蔵・武器蔵・武具蔵など(安政四年「スツツ陣屋御備金元帳」寿都町史など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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