スティーブンソン(Robert Stephenson)(読み)すてぃーぶんそん(英語表記)Robert Stephenson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

スティーブンソン(Robert Stephenson)
すてぃーぶんそん
Robert Stephenson
(1803―1859)

イギリスの鉄道技術者・橋梁技術者(きょうりょうぎじゅつしゃ)。ジョージ・スティーブンソンのひとり息子。十分な教育を受けなかった父とともに学問に励み、重要な講演や講義では息子がノートをとり、父にも見せた。ニューカッスル初等教育を受けたあと、炭鉱の経営を実地に知るために徒弟に出されている。エジンバラ大学で学んだのち、父を助けてストックトン―ダーリントン間の鉄道の建設に協力した。鉄道建設の指導とともに、橋梁技術に優れた業績を残している。1850年にメナイ海峡に架けたブリタニア橋は、今日の鉄道橋の元祖といわれる。また、1854年に着工し1859年に開通した、カナダ、モントリオールのセント・ローレンス川のグレート・ビクトリア橋は長らく世界最長の橋であった。父の死後、機械学会の会長を受け継ぎ2代目会長を務めた。

[雀部 晶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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