ストラトフォード・アポン・エイボン(読み)すとらとふぉーどあぽんえいぼん(英語表記)Stratford-upon-Avon

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ストラトフォード・アポン・エイボン
すとらとふぉーどあぽんえいぼん
Stratford-upon-Avon

イギリス、イングランド中部、ウォーリックシャー県にある都市。人口2万3800(2002推計)。文豪シェークスピアゆかりの地として国際的に有名な観光地。ロンドンの北西150キロメートルにあるにもかかわらず、田園のこの小都市を訪れる観光客は毎年50万人以上に及び、この数はロンドンに次いで多い。かつては中世以来の小市場町であったが、19世紀以後観光客が急増し、今日の繁栄をみるに至った。シェークスピアの生家、彼が洗礼を受け、また死後埋葬されているホーリー・トリニティ教会、彼が通学したストラトフォード・グラマースクール、彼の最初の劇が上演されたと思われるギルドホール、エイボン川河畔に建つ王立シェークスピア劇場と付属の図書館、美術館、博物館、郊外の妻アン・ハサウェーの家などが主要見学箇所である。国はゆかりの建物や遺跡の保存に力を入れ、また街並みも中世の雰囲気をとどめている。商業と、醸造缶詰、アルミ製品などの軽工業がある。

[久保田武]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android