スネレン(英語表記)Hermann Snellen

改訂新版 世界大百科事典 「スネレン」の意味・わかりやすい解説

スネレン
Hermann Snellen
生没年:1834-1908

オランダ眼科医。ユトレヒト大学で医学を学び,1858年,オランダ眼科病院助手となり,診療のかたわら眼科学の研究に従事した。62年,視力検査法を考案名声をあげ,77年,母校の眼科学教授となった。眼瞼内反,眼瞼外反手術やスネレン手術といわれる眼瞼下垂症の手術などの業績がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スネレン」の意味・わかりやすい解説

スネレン
すねれん
Herman Snellen
(1834―1908)

オランダの眼科学者。ユトレヒト大学を卒業して医師となり、眼科学をドンデルスF. C. Donders(1818―1889)に師事して学び、多くの眼生理学的研究業績をあげた。とくに、試視力表の研究は有名で、日本へは明治初年輸入され、1884年(明治17)青木純造はこれに倣って「斯氏試視力表(二脚鉤形表)」を考案し、これは広く使用され、1889年再版された。師ドンデルスの女婿(じょせい)で、その後を継いでユトレヒト大学眼科学教授となった。

[福島義一]

『山賀勇著『世界眼科史と日本眼科史』(『日本眼科全書 第1巻』1954・金原出版)』

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