スノッリ・ストゥルルソン(読み)スノッリストゥルルソン(英語表記)Snorri Sturluson

百科事典マイペディア の解説

スノッリ・ストゥルルソン

アイスランドの歴史家,詩人学芸の中心地オッディでヨーン・ロプトソンに養われ教養を積み,また島内一の首領になった。独立をめぐってノルウェー王の命に服さず暗殺され,アイスランドは間もなく独立を失うことになる。著作は,若人に古神話と作詩法を説いた《エッダ》(散文のエッダ),ノルウェー王朝史《ヘイムスクリングラ》ほか。《エギルサガ》《サガ》の著者ともいわれる。
→関連項目フレイヤ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

スノッリ・ストゥルルソン
Snorri Sturluson

[生]1179
[没]1241.9.22. レイキャホルト
アイスランドの歴史家,詩人,政治家。セームンドの開いたオッディの学校で学び,ノルウェー国王伝『ヘイムスクリングラ』 Heimskringlaや北欧神話の概説書,古詩の入門書である『散文エッダ』 Eddaを書いた。『エギルのサガ』 Egils sagaも彼の作と推測され,これらは 1222~35年の間に制作された。彼は名誉心や物欲も強く,政治に関与し,アイスランドの大統領というべき法の宣言者の地位にも2度ついたが,島を支配下におこうとするノルウェー王ホーコンの刺客に殺された。

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