スパーク(Paul Henri Spaak)(読み)すぱーく(英語表記)Paul Henri Spaak

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

スパーク(Paul Henri Spaak)
すぱーく
Paul Henri Spaak
(1899―1972)

ベルギーの政治家。1932年労働党(1940年社会党と改称)の下院議員。1935年運輸相、1936年外相、1938~1939年初の労働党首相。1940年5月ドイツ軍の侵略とともにイギリスに亡命し、亡命政権の外相となった。戦後帰国して副首相兼外相、1946~1949年社会党単独内閣首相を務めたほか、1966年政界を引退するまで外相、首相を歴任した。国際的な政治家としても知られ、1945年第1回国連総会(ロンドン議長、1948年ヨーロッパ経済協力機構(OEEC)議長、1952年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)総会議長、さらに1956年ヨーロッパ経済共同体(EEC)条約起草委員会議長、1957年北大西洋条約機構(NATO(ナトー))第2代事務総長などの要職にあった。

[藤村瞬一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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