スリット・カメラ(読み)すりっとかめら(英語表記)slit camera

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スリット・カメラ」の意味・わかりやすい解説

スリット・カメラ
すりっとかめら
slit camera

通常のカメラにおけるシャッターのかわりに細いスリット(すきま)を設けたもので、フィルムを一定の速度で走行させ、移動する被写体を撮影し記録するカメラ。フォトチャート・カメラともいわれ、競馬をはじめ、競輪オートレースドッグレース陸上競技などのゴールの着順位を決定する写真判定用にシステムとして採用されている。移動被写体、たとえば競走馬の速さ15メートル毎秒に同調させ、ゴールライン延長線上で追い写しのようにフィルムを走行させれば、正確に着順位が写しとめられる。近年では、走行中の長い列車編成をそのまま長巻きのフィルムに写し込むような利用法も考えられている。

[小池恒裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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