スルタン・カリフ制度(読み)スルタン・カリフせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スルタン・カリフ制度」の意味・わかりやすい解説

スルタン・カリフ制度
スルタン・カリフせいど

オスマン帝国スルタンカリフをも兼ねる制度。一般に,1517年セリム1世エジプトを征服してアッバース朝カリフの末裔ムタワッキルをイスタンブールへ拉致して,その位を譲られたといわれるが,その証拠はない。トルコ共和国の成立過程においてスルタン制とカリフ制は分離され,前者は 1922年に,後者は 24年に廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android