スレーター-ポーリング曲線(読み)スレーターポーリングキョクセン

化学辞典 第2版 の解説

スレーター-ポーリング曲線
スレーターポーリングキョクセン
Slater-Pauling's curve

3d遷移金属およびその合金強磁性体のT = 0 K における飽和磁化を1原子当たりの磁気モーメントmS(ボーア磁子 μB単位としている)になおしたものと,1原子当たりの平均電子数との関係を示す曲線.図に示すように,Feは2.2μB元素としてはもっとも高い mS をもつが,mS の最高値はFe-Coの合金にみられる.曲線の右半分は45°の下り傾斜をもつ直線で,その大部分は面心立方格子である.枝の曲線はMn,Cr,Vなどを含む合金に対するもので,これらを含むと mS は急激に小さくなる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android